理系学生が就活前にしておきたい準備や心構えとは?【早く始めることが最重要】

就活準備2019年11月14日

この「就活コラム」では、学生時代に研究職を志望し、

実際に大手メーカーの基礎研究に従事するくりぷとバイオ(@cryptobiotech)さんが、

『本音の就活アドバイス、リアルな体験談』をお伝えいたします。

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化学生物学を専攻し修士課程を卒業後、細胞生物学に関する研究を大手メーカーにて行っている、くりぷとバイオ(@cryptobiotech)と申します。

就活時は研究職・R&D職など“研究”に関わる職種に絞って10社程度エントリーし、複数企業から内々定をいただいております。

今回は「就活を早く始めるべき理由とそのメリット」を、就活解禁半年前からコツコツ準備を始めていた私が解説します。

 

21卒は経団連主導の「就活ルール」が撤廃されるため、各企業がどのように動くのか読みにくい就活になると予想されます。

このような状況下では「志望企業がもし早い段階で選考を開始してしまったら?」など種々のリスクに備えて「早く動き出すこと」が大事。

 

当記事の内容を読んでいただければ「なぜ早く動き出すのが良いのか?」がわかります。

ご一読いただいたあなたは、当記事を読んでいないライバルと差をつけることができますよ。

志望企業の内定獲得率を上げるためにも、どうぞ最後までご覧ください。

 

 

そもそも就活ルールとは?

まず早く始めるべき理由やメリットを説明する前に、「就活ルール」に関して簡単に解説しますね。

就活ルールは‟一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)”が設けた“企業の採用活動に関するルール”のこと。

この経団連には2019年5月30日現在、大手企業など1431社が所属しておりますが、これら所属企業には“採用選考に関する指針(≒就活ルール)”が提示されています。

 

このルールのおかげで、就活生は定められた期間内で就活ができる。

すなわち「学生生活中にずっと就活を強いられることがなく、学業に支障が出ない」ように配慮されておりました。

 

しかし、この就活ルールは「経団連に所属している企業のみ」該当するルールで、非所属の企業には適応されません。

また「当ルールは破っても罰則がなく、経団連所属の企業でも守らない企業がある」など形骸化していました。

こういった背景から経団連は、21卒から就活ルールの廃止を発表し、就活に関するルール作りは政府に委ねられることになりました。

21卒の就活スケジュールは?早く始めるべき理由は?

経団連に変わり政府がルール作りを主導することで、実際に20卒の就活と比べてどう変わるのでしょうか?

経団連HPから閲覧できる「2020 年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請について」によると、「広報活動開始:卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降」とあります。

これは21卒の就活も20卒スケジュールと変わらないことを意味します。

 

ただし、「なーんだ、じゃあ20卒の先輩と同じように動けばいいじゃん。やるのは解禁後でも良いや」と考えるのは早計なので注意。

スケジュールは20卒と同じでも、解禁の半年前、少なくとも3か月前までには開始すべき。

そう思う理由は以下の通りです。

■ 各社“生き残り”を懸けて優秀な人財確保に必死だから。

■ あなたのライバルが早い段階から就活準備を始めてしまう可能性があるから。

1つずつ説明していきますね。

各社“生き残り”を懸けて優秀な人財確保に必死だから。


今の時代、大手企業でも“安定”はすでになく「5~10年後はわからない」というのが現状です。

例えば、以下のようなことは「すでに起こっている現実」です。

✓ かつて世界最高と謳われていた電機業界に強力な海外勢が登場。
✓ 就職できれば「勝ち組」と評されていたメガバンクが人工知能(AI)やロボットの台頭で大幅に人員削減。
✓ バイオ系理系学生の就職先として人気な製薬企業も「希望退職ドミノ」という造語が生まれる。

このように各社“生き残り”に必死な現状を踏まえると、これまで就活ルールを守ってきた企業が選考を早めても不思議ではありません。

 

実際に私も社会人になって聞いた話ですが、就活ルール通りに選考を進めたにも関わらず、

「優秀な人材がすでに他社に確保されてしまっている」

と嘆く事例を何例か耳にしています。

 

ルールは当然守られるべきものです。

しかし、それを守らない企業の方が優秀な人財を確保できてしまう現実を考慮すると、むしろ「選考は早まらない!」と考えるのは無理があります。

あなたのライバルが就活準備を早い段階から始めてしまう可能性があるから。

これまで就活ルールに従っていた企業が「選考を早めるかもしれない」と考えると、あなたのライバルは前もって就活準備をスタートさせるかもしれません。

企業には選考開始日を定める就活ルールがありますが、就活生に就活ルールは存在しないからですね。

 

就活は“フライングスタートが許されている短距離走”のようなもの。

 

例えば私の例で恐縮ですが、就活解禁時には以下のことを完了していました。

✓ 自己分析
✓ 本命企業の企業研究
✓ 研究概要
✓ エントリーシート

解禁半年前から1日1時間ほどコツコツ就活に費やしていましたので、単純計算で恐縮ですが、約182.5時間準備に費やしています。

仮に就活解禁してから1日10時間就活に費やしても、同じ作業時間に達するには約18日必要。

 

そもそも研究室にいて忙しい理系学生が1日10時間も就活に費やせるのは休日くらいですよね。

つまり就活解禁から準備を始めた人が、この差を埋めるのは不可能に近いです。

 

もちろん、世の中には就活解禁と共にスタートして、圧倒的効率で内々定をバンバン獲っていく人もいます。

ただそういう人は私のような凡人には真似できない“怪物”の類。

そういう人と同じ行動を取ると凡人は後悔します。(それで“無い内定”に終わる知り合いを何人も見てきました)

 

したがって“無い内定”という悲劇を回避するためにも、「早く就活を始める」という行為は単純かつ非常に有用なアプローチと考えます。

理系学生が就活をとにかく早く始めるメリット5選


本項では、私が実際に就活解禁半年前から準備を始めて実感したメリットを5つ紹介します。

私が感じたメリットは以下の通りです。

■ 研究と就活が両立できる
■ ラボの先輩に気兼ねなく頼れる
■ 企業人がOB訪問を受けてくれやすくなる
■ 本命企業の前に内々定という安心材料を獲得できる
■「周りより早く始めている」という精神的余裕が生まれる

順々に説明していきますね。

◎ 研究と就活が両立できる

「就活準備を早く始めた方が良い」と主張すると、「そんな前から始めたら研究に支障が出るじゃないか」とコメントいただくことがあります。

でも個人的にそれは全くの勘違いだと思っていて、むしろ就活準備を早く始めれば始めるほど研究と就活の両立が可能になります。

 

なぜかと言うと「就活準備に必要な時間をゆとりもって確保できるから」です。

 

前項で私は「就活解禁半年前から1日1時間くらい就活に費やした」と説明しました。

それゆえ就活解禁時には就活準備をほぼ完了しており、解禁後に取り組んだのは以下の2つくらいです。

①:企業毎のエントリーシート形式に合わせて、前もって用意しておいた文章を微修正する、
②:面接の質問予測を作る

就活が本格化しても、研究に支障が出ることはありませんでした。

 

実際に就活準備を始めるとわかりますが、「質の高いESや研究概要」を作成し、「何でも答えられるような面接対策」を準備するにはかなりの時間が要ります。

解禁前から準備を始めていないと研究との両立は困難で、解禁後から準備を始めると絶対に研究へのしわ寄せが来ます。

 

就活準備が間に合わないと、

①:研究がおろそかになり、
②:結果として指導教官に怒られ、
③:就活の時間が減らされる

という負のスパイラルに陥るケースも…。

それゆえ「研究も就活もうまく両立したい」という理系学生ほど、就活準備は早めに始めるべきですね。

◎ラボの先輩に気兼ねなく頼れる

就活を早く始めると、ESや研究概要の添削でラボの先輩を独占できます。

何十回でも先輩に添削依頼することが可能。

 

「そんなの就活解禁後でもお願いできるじゃん」と思う方もいるかもしれません。

しかし就活解禁してからESや研究概要を作成すると、ラボの同期も同じタイミングで先輩に添削を依頼します。

自分の分を見てもらうのにかなり時間がかかってしまうんですよね…。

 

しかも21卒は、20卒の就活スケジュールが踏襲されるので就活解禁は3月です。

3月解禁だと先輩が卒業旅行に行ったりなど物理的に添削不可能となるリスクもあります。

 

私が就活生だった頃は前もって始めていたため、先輩に研究概要やESを20~30回添削してもらうことができました。

しかし解禁後に添削をお願いした同期は、数回しか見てもらえていませんでした…。

 

「もっと先輩に頼りたかったのに…」とならないためにも、やはり就活は早く始めることが重要だと考えます。

◎企業人がOB訪問を受けてくれやすくなる

就活を早い段階から始めると本命企業のOB/OGに訪問しやすくなります。

なぜなら始めるのが早いほど「OB/OG訪問慣れした企業人」がまだ少ないからです。

 

私が社会人になってから切実に感じたことですが、OB/OG訪問を2~3件受けると“OB/OG訪問慣れ”してしまい、

「もうそろそろ今年は受けなくても良いかな…」

と思い始めます…笑 (何回でそう思うかは個人に依存しますが)

 

実際に私が就活をしていた時は、解禁前ならすんなり通っていたOB/OG訪問依頼も、解禁後は返信が少なくなりました。

いま振り返ると「OB/OG訪問慣れ」&「依頼してくる学生が一気に増加」
2つが要因ではないかと推察します。

 

最近は様々なOB/OG訪問アプリ(ビズリーチ・キャンパスMatcherなど)が
登場しておりますが、社員による“生の声”を聞けるチャンスは今も昔も“早い者勝ち”ですね。

◎本命企業の前に内々定という安心材料を獲得できる

就活を早く始めると、本命企業の選考が本格化する前に、別の企業から内々定を頂くことも可能です。

私は大手企業が本命だったこともあり、その企業が本格的に選考を開始する前に、別企業から内々定を頂いていました。

 

就活をしていて感じたことですが「内々定をもらっている」という事実は選考でも有利になります。

「この就活生は他の企業からも求められている人財だ」と思ってもらえるからです。

 

あと内々定を1つ持っているか否かで精神的状態も全く違いますので、とにかく1つ内定を頂くのは非常に重要だと考えます。

◎「周りより早く始めている」という精神的余裕が生まれる

周りよりも就活準備を前もって始めているという事実は、精神的にもかなり楽になります。

結果的に研究の時間が大きく減ることもありませんし、就活で研究がおろそかになって指導教官から怒られることもありません。

 

焦らずに、でも確実に就活を進めたいと考えている人は絶対に早く準備を始めるべき。

 

就活解禁後からスタートしたものの準備が全く間に合わず、悲劇的なことになった知り合いをたくさん見てきましたので…。

「就活は短期決戦」ですが、そのスタートはいつでも切れます。

どんなにライバルが優秀だったとしても、追いつけないくらいのハンデを事前に手に入れれば勝つことは可能。

 

精神的余裕を得ながら就活をするという贅沢な望みは、“就活を早く始める”だけで容易に達成できますよ。

21卒の就活スケジュールや「就活を早く始める理由・メリット」についてご説明しました。

ただ当記事を読んで「早く始めるのは良いけど最初に何をすればいいの?」という方もいらっしゃるかと思います。

個人的にそれは“自己分析”だと確信しているのですが、そのやり方については次回の記事でお話いたしますね。

 

就活準備を前もって始めることは反則でも何でもなく、正当なアプローチだと考えます。

周りに声掛けして一緒に始めるも良し、一人でコツコツ始めるも良し。

とにかくスタートさせましょう。

 

その行動は必ずあなたの就活をより良い方向に導いてくれます。

 

それでは第一回は以上になります。

ご一読くださり誠にありがとうございました。

 

また次回をお楽しみに。