これから就活が本格化する理系学生全員に知っておいてほしいこと【先輩からのアドバイス】

就活準備2020年2月12日

こんにちは、企業研究者のくりぷとバイオ(@cryptobiotech)です。

前回(第9回)は『今から就活を始める人向けの方法論』に関してお伝えしましたが、第10回は『企業人から就活生へのメッセージ』になります。

■これから就活が本格化するけど大丈夫かな…。
■理系としてこれから何を意識していけば良いのだろう?

今回は、こんな疑問にお答えする記事を用意しました。

ここで解説する内容を把握してもらえれば、『就活における成功とは?』『“価値ある人財”になるため企業人が日々実践していること』がわかります。

良き就活、そして良き人生を送りたいと心から願っている就活生は、ぜひ最後までご一読いただければ幸いです。
 

これから就活が本格化する理系学生全員に知っておいてほしいこと【就活編】

これから就活が本格化しますが、理系学生に知っておいてほしいことは以下の5つです。

1. 世間にとっての『良い会社』ではなく自分にとっての『良い会社』を見つけよう
2.「10社も20社も内定を取ること」は本質的か?
3.『良い会社に入れた=人生の勝ち組』は成り立たない
4.「就活で選考落ちする=存在の否定」ではない
5. 一社に依存しない「生き方」だってある(個人が活躍できる時代)

1つずつ解説してきますね。
 
 

世間にとっての『良い会社』ではなく自分にとっての『良い会社』を見つけよう

就活で大事なのは『世間にとっての良い企業』に入ることではなく、『自分にとっての良い会社』に入ることです。

なぜなら『世間にとっての良い企業』が、必ずしもあなたにとって『良い企業』がどうかはわからないから。

 

例えば実際に聞く話ですが、誰もが羨む大手企業に入れたは良いものの、全然若手が挑戦できる環境ではなかったと入社後に嘆く人もいます。

または、『安定』を求めてワークライフバランスがしっかりしている企業に入ったものの、実はサービス残業が横行する企業だった…という話も聞いたことがあります。

世間的に『あんな会社に入れるだなんて羨ましい!』と思われる企業に入れたとしても、環境が合わずストレスが溜まって病む人もいます。

 

世間の情報で『良い会社』を選ぶと、予想と違った時にモチベーションが維持できません。

自分が『この企業なら!』と確信して入社するからこそ、困難・理不尽にだって耐えられる。

 

誰にとっても『良い会社』はありえないので、自己分析をしっかりして『あなたの軸(人生の優先順位)』に基づいて就活を進めてくださいね。

 

なお余談ですが「くりぷとさんはどういう軸で企業を選ばれたのですか?」と質問を頂くことが多いので回答しますと、

✔ 研究開発力が高い
✔ 海外に挑戦できる制度が整っている
✔ 安定かどうか
✔ 給料が良いか
✔ 有休が取りやすいか
✔ 勤務地が都会 (ド田舎出身ゆえ)

なお「安定かどうか」という学生あるあるの甘い考えは、入ってすぐ『幻想』だったと悟りました…

『安定』は幻想なのでご注意を笑
 

「10社も20社も内定を取ること」は本質的か?

就活で大事なのは『第一志望に内定をもらうこと』であり、多くの企業から内定をもらうのは本質からズレています。

理系学生は研究と就活の両立で大変ですが、そんな中で10~20社も内定を取る必要が本当にあるのかは疑問。

 

それだけ内定を取るために費やした時間があれば、論文もたくさん読めただろうし、キャリアについて考える時間も多く取れたはず…。

 

「R&D職を志望していない」ならそれでも良いのかもしれませんが、コンサルなど非研究職に就くにしても「研究業績」は差別化ポイントとして役立つと思いますよ。

就活で一番理想的なのは『第一志望の企業だけを受けて内定をもらうこと』だと思うので、可能な限り最小エントリー数で終わらせて研究しましょう…!
 
 

『良い会社に入れた=人生の勝ち組』は成り立たない

これは今の就活生がどこまで腑に落ちているかわかりませんが、『良い企業に入れた=人生の勝ち組』はもう成り立たないと考えるべし。

わかりやすい例で言えば、いままで長らく続いてきた『終身雇用制度』の崩壊ですね。

 ■ 外部記事:日本型雇用は“幻想” トヨタ・経団連トップの「終身雇用難しい」発言で露呈

これからは『良い会社』でも『成果を残せない社員』をどんどんと放出していくはず。

「会社は潰れないけどあなたの居場所がなくなる」可能性は大いにあります。

 

あと就活生にとって直近に待ち受ける関門は『人事(≒配属)が予想通りになるとは限らない』です。

実際に私が知っている事例では、

『内定が決まらず研究室で泣きながらM2の12月まで就活していたけど、その後に受かった企業がフィットして人生を謳歌している知り合い』

『誰もが知っていて誰もが羨む企業に入社したけど、初期配属で予想外の部署に飛ばされ、かつパワハラで精神を病んで退職した知り合い』

がいます。

 

 
『良い会社に入ること』をゴールとするのではなく、そこからどうやって目標達成に向けて頑張るかが大事です!
 
 

「就活で選考落ちする=存在の否定」ではない

就活で選考落ちしたとき、「このまま死ぬんじゃないか」と思うくらい落ち込む人がいます。

気持ちはものすごくわかるのですが、落ち込むのは長くても半日くらいにしておいた方が良い。

なぜなら選考落ちして落ち込んでも、損はたくさんあれど得はないからです。

あなたの大切な時間がただ消費されていくのは本当にもったいない。

 

例えば「滑り止め」と称して50社も100社もエントリーしたけれど、その「滑り止め企業」からお祈りされる数が増えるほど病んでいった知り合いがいます。

確かに、選考で落とされるとガックリするのもわかる。

でも「その企業とマッチしてなかっただけ」で「君という存在は不要です」と言われているわけではない。

 

よく言われますが、就活は『恋愛』に近い。

「あなたとお付き合いできません」と断られることがあっても「あなたにいなくなってほしい」と断る人はいないですよね笑

『ガッツ溢れる行動派』が好きな企業もあれば『冷静沈着な分析派』が好きな企業もある。

選考落ちしても、深く落ち込むのはやめましょう。
 
 

一社に依存しない「生き方」だってある(個人が活躍できる時代)

今後は「企業でどう生きるか?」だけでなく『個人でどう生きるか?』も考えていきましょう。

これからは『個人』がいくらでも活躍できる時代になるからです。

例えばわかりやすいのは、私が普段やっている『ブログ』で収益を上げる人が増えてきてますよね。

他にも『Youtube』だったり、『投資』で収益を成す人たちもいる。

 

また最近は『副業OK』とする企業が増えてきており、例えばリクルート社が提供する『サンカク』という副業マッチングサービスも台頭しています。

経産省が株式会社ビズリーチと組んで「副業・兼業限定」で週一官僚を募集するという事例も話題ですよね。

 ■ 外部記事:経済産業省がビズリーチで副業・兼業限定「週一官僚」を公募
 

このようにあなたが入りたいと思っていた会社に内定がもらえなかったとしても、実績をつめば副業でその会社に行けるかもしれない。

「志望企業に新卒で入る=人生の正解」ではなく、あなたを活かす選択肢は予想以上に多くあります。

就活で人生が決まってしまう時代ではないので、仮に就活でつまずいてしまっても十分挽回可能ですよ。

これから就活が本格化する理系学生全員に知っておいてほしいこと【人生編】

さて『就活』に関しては前項の通りですが、あとは個人的に意識していることをお伝えします。

個人的にあなたにお伝えしたいのは以下の5つになります!

1. 人生の優先順位に準じた行動を取るべき
2. いつでも海外にトライできる実力を身に付けよう
3.「万が一」に備えた対策を少しずつで良いから始めよう
4.「やりたいこと」よりも「やらないこと」を決めるのが大事
5. 研究は「人生」ではなく人生を豊かにしてくれる「ツール」

順番に解説していきますね。
 
 

人生の優先順位に準じた行動を取るべき

ぜひ『仕事の優先順位』に縛られるのではなく『人生の優先順位』に準じた行動を取ってください。

就活で「自己分析」をすると「将来はこれを成し遂げるぞ!」と目標が定まると思いますが、企業に入ると忙しさでそれを忘れがちです。

目の前の仕事に没頭するのも大事ですが、「今やっているこれは自分の人生に必要なのかな?」と内省する機会は定期的にとるべき。

 

「仕事の優先順位」だけを意識した日々になると「なんでこんなことまで…」とか「何のために働いているんだろ」とか虚しくなることがあります。

「こんなことしていて、本当に自分は成長しているのか?」と悩み始めると夜も眠れなくなったりします。

実際にそれを体験したことがありますし、それが理由が辞めてしまった人も知っています。

「仕事が忙しいから仕方がない」と自分自身のやりたいことを先送りにするのは不幸の道であり、修羅の道です。

 

そうではなく、あくまで「人生の優先順位」が先に来て、そこに「仕事」を絡めるのがモチベーション維持には最適。

たとえば私は『世界のどこでも生きていける人財になって活躍する』が将来の必達目標としてあるので、

1. 高度な専門性(仕事はココに絡む)
2. 語学力
3. 特定の組織に依存しない収入源

の3つを磨くのを「人生の優先順位」として高めに設定しています。

これらに該当しないタスクは基本的に『断る』ようにしていますね。

 

このように、あなたなりの「人生の優先順位」を先に定義し、その後に「仕事」を持ってきましょう。

「仕事」を最重要として捉えてしまうと「休むことさえ罪」だと思うようになり、身体が保たなくなるのでご注意を。
 
 

いつでも海外にトライできる実力を身に付けよう

『いつでも海外にトライできる実力』はぜひ若いうちから磨いておきましょう。

ここで言う『実力』は『語学力』でして、『いつでも海外に移住できる語学力』を磨いておくのは大事。

なぜなら個人的な意見ですが、今後は日本にい続けることが必ずしもポジティブに働くかわからないからです。

 

少子高齢化でどんどん若者が減っていますし、そして中国やインドなど周辺諸国の台頭で「MADE IN JAPAN」の質も相対的に減少しつつある。

「年金も自分たちが高齢者になった時には破綻しているのでは?」と思ってしまう昨今。

 

もちろん「日本は良い国」だと思いますし、これ以上衰退せず『新たな科学技術』で盛り返す可能性は大いにあると思います。

私も日本人としてそれは心の底から願っているし、それに貢献できる人財でありたいと考えています。

 

でも万が一「衰退してしまった」時に、日本から出れずに『共倒れ』するのは避けるべきです。

それを避けるために『語学力』は大変有用だと思っており、これは学生の頃から少しずつ磨いていった方が良い。

社会人になり、結婚し、子どもができると本当に時間が取れないので学生のうちに時間を投資すべき。

(正直、最もいま後悔しているのは「語学」です)

自分や家族を守るための自衛策として『語学力』はぜひ意識して伸ばしましょう!
 
 

「万が一」に備えた対策を少しずつで良いから始めよう(周りよりも先に!)

先ほどの『語学力』に似ておりますが、今後は『万が一○○になったら~』を考えながら行動するのが大事だと思っています。

その理由は『これからの時代は正解がコロコロ変わる時代になる』から。

 

これからはサラリーマンが正解なのか、フリーランスが正解なのかもよくわからない。

『良い企業』と称される組織がいつまで繁栄するのかもわからない。

大手が良いのか、ベンチャーが良いのか、独立が良いのかもわからない。

日本に残るか、海外に出るか、どちらが正解かもわからない。

『過去の正解が不正解になりうる時代』です。

 

たとえば自分の話で恐縮ですが、私は日々以下の『万が一○○になったら~』を考えています。

■今いる会社で研究職が削減されたら?なくなったら?
■研究職から非研究職に異動を指示されたら?
■今得ている収入が急になくなったら?(病気、リストラなど)
■日本が衰退し、日本で生きていくことが苦しくなったら?

 

割とネガティブな思考かもしれませんが、これらの状況は、そうなってから対策を考えても100%手遅れです。

 

「またまた~そんなことになるわけないじゃん笑」と周りが思っているうちに上記に対する対策を打ち始めるのがベター。

『周りが始めていないことに先行投資する』のは仕事でも人生でも重要な考え方だと思うので、ぜひ攻めた行動を取ってください!

 
 

「やりたいこと」よりも「やらないこと」を決めるのが大事

ぜひ社会人になったら「やりたいこと」を決める・実行するだけではなく、「やらないこと」を決める癖をつけてください。

なぜなら「やりたいこと」は無限に湧くけど、当然それらを「全部」やるなんて不可能だからです。

 

たとえば私はいま『ブログ』に日々トライしておりますが、それに伴って、大好きだった「同僚との飲み会」を激減させました。

入社したときはほぼ毎日飲み歩いていた人間が、今では月に1~2回程度。

あと子どもができた影響も大きいですが、土日に同僚と遊びに行く機会も激減しました。(ほぼ皆無)

 

「やりたくないこと」を「やらない」と決めるのは簡単なのですが、「やりたいこと」を「やらない」と決めるのは本当に難しい。

我慢しているような気がしてストレスも溜まるし、「やりたいことを諦めていいのかよ!」と自分の心が警鐘を鳴らす。

でもそれをやらないと「本当にやりたいこと」をやる時間が手に入らないんですよね。

 

人生は有限なので、「本当にやりたいこと」だけを絞り込む癖はぜひ若いうちに身に付けてください!

 
 

研究は「人生」ではなく人生を豊かにしてくれる「ツール」

主観ですが研究は「人生」ではなく人生を豊かにする『ツール』と考えるべき。

特に企業人を選ぶならば。

 

例えば理系学生は『研究職(≒R&D職)』に志望が縛られてしまう傾向にあるけど、『研究』で得た経験を活かせる職種は『R&D』に限らない。

仮説を立てて、検証方法を選択して、実際に試してみて、結果を考察して、次につなげる。

これは全ての職種に応用できる『共通の思考』です。

 

いまあなたが「R&D」を仕事にしたいと思っている理由は、「それを経験したことがあるから」です。

「それが楽しいと“知っている”から」という理由が大きいはず。

でも他の職種を詳細に知ったら、絶対に「その職種も楽しい」と感じるはず。

 

「ずっと研究職!」と決意するのも大事ですが、異動する時は自分の意思に関わらず異動します。

それゆえ職種にこだわるのではなく、自分に与えられた場で輝こうとする意識が大事で、キャリアは柔軟に考えた方が良い。

自分の進路は常に複数ルート想定しておくと、急な進路変更が起きても脱線せずに進み続けることができます!
 
 

就活は「周りに自慢できる企業」よりも「自分の将来に役立つ企業」を選ぼう!

というわけで就活生のあなたに「先輩からのメッセージ」を徒然なるままに伝えさせていただきました。

もし「確かに言っていることは一理あるかも…」と思ったのなら、ぜひ「自分は今後どうしていきたいのか?」を考えて行動に移していただければ幸いです!

 

『企業のネームバリュー』で個人が判断される時代はすでに終焉を迎えたと個人的に思っています。

だからこそ、ぜひ『あなたの将来』に活きる企業を選択してくださいね。

もちろん、理想とする企業に入れたとしても日々自己研鑚は忘れずに。

 

それでは当記事は以上になります。

あなたが希望通りの企業に内定を獲得されるのを祈念しております!

 

何か就活で疑問がある場合は遠慮なくご質問くださいね。

ではでは。